はじめまして
私には自閉症スペクトラム症と診断されている息子がいます。中2の夏休み明けから不登校。人間関係が上手くいかず自己肯定感が下がって以来、ほとんど口をきかなくなり、おかしなマイルールやルーチンで単独行動するのも日常茶飯事でした。
息子が自閉症スペクトラム症と診断された2019年頃と言えば「発達障害は生まれながらに持つ脳の器質的障害。病気ではないので根治出来ない。」と言われていました。でも息子の持つ強いこだわりや、感覚過敏。思った事をすぐ口にして人を傷つけ、嫌われてしまう特性をなんとかして治さなければこの子は一生笑顔で生きられないだろうと本気で思っていました。
だから最初に私の中で沸き起こって来たのは「奇跡」を起こしたいという気持ち。木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」や「奇跡の人」ヘレンケラーのような「奇跡」…無理だと言われる事を可能にした人がいるなら、改善する方法を私が探し出して息子の「障害」を取り除いてみせる!気がつけば我が家の本棚は上の写真にあるように発達障害関連の本であふれかえっていました。
「発達障害卒業式.com」と名付けて「卒業」のワードを使ったのは本を読んだり、セミナーに参加したり、ASDサポーターの資格を取ったり、名医に会ったりする中で、必要な知識やコツが身に付き、息子も私も生きやすくなったと感じるからです。今まで不適切な行動をしても謝ることのなかった息子が「ごめんなさい」と言ってくれ、自分から適切な行動を選択するようになってきたからです。これまでは、話しかけても一方通行で、ノーリアクションが当たり前の生活を長いこと過ごして来たせいか、驚きと共に大きな感動を覚えました。感覚過敏も薄れてきたのか、突然の物音に癇癪をおこさなくなり、しかめっ面も激減しました。
当初思い描いていた「奇跡」とは違いますが、息子は確かに改善しているし、成長しているのです!あの頃の八方ふさがりの状態からは大きく前進しました。だから今日は息子と私の発達障害卒業式。勝手に開催させて頂きます。