身体からのアプローチで障害特性が消えていく!身体が辛いまま、疲弊した状態では自発性は出てこない。
「療育整体 勝手に発達する身体を育てよう!」花風社
松島眞一著
この本の著者である松島さんは整体師。娘さんが発達障害と診断され「生まれつきの脳機能障害で一生治らない」と言われて、よく分からない薬を飲んでくださいと言われた事に疑念がわいてきた。それが始まり。
まずプロの整体師の目で娘さんの体を診る:
歩き方が変でバランスを崩してすぐに倒れる。風を嫌う。血流が悪い。身体が硬い。小学生なのに肩こり、腰痛持ち。
・一つ一つ治す
足の指先➡足首➡股関節➡胴体➡首 下から上に緩めていった➡歩き方が変わった➡手を挙げて発言し、活発になったという報告が入った
『発達障害』という言い方から『神経発達症』に切り替わった!➡神経は全身にあるのだから身体アプローチで全身に働きかければ良くなるのではないか?➡血流を上げたら酸素が届き、神経発達できるはずだ
・療育整体の3つの手法 (療育整体についての講座を全国で公開。自信をもって自分の子、他の人にも施術ができるようにとの計らいから資格もとれる)
①入力:手首に簡単な刺激を入れて「解剖学的肢位」と言われる一番楽な、負担の無い立ち方ができるようになる施術。15秒以内。
②縦横:人は頭から真っ二つにわけたら、縦に動かしたら整う方、横に動かしたら整う方がある。左右どちらが縦なのか。調べてマッサージする。
③ゆらぎ:栗本啓司さんおすすめの金魚体操に似ているが、背骨を柔らかくして感覚過敏や感覚鈍麻の子に施術する。一番血流が上がる。腕脚の長さを整えるのが目的。
・療育整体の考え方
①血流を上げる(神経・血管のワイヤリング)
②皮脳同根(皮膚と脳は同じルーツ)
③骨軸で立つ(身体の使い方の変化)
・3つの基本手法
背骨・皮膚は「揺らす」「さする」関節は「入力」
・療育整体以外に大切な事
〇子供との会話・信頼関係の構築
〇保護者の相互信頼・理解関係の構築
〇食べ物の見直し
〇家族関係の見直し
〇信頼される自己形成 等
身体が整う事で、人の話を聞けるようになり、段々と自主性が出てきたと感じます☺