発達障害児の母にまずおすすめの本 

『発達障害にクスリはいらない』 マキノ出版  

内山葉子(葉子クリニック院長)・国光美佳(子供の心と健康を守る会代表)著 

精神科で発達障害と診断されると、まだまだSSRI等の薬を飲んでの治療をすすめられる。けれども発達障害そのものに対しては薬の効果より副作用の危険性が高いと感じる。この本は発達障害は「代謝障害」と捉えて、改善に有効な情報が「食」を中心に幅広く紹介されている。自宅ですぐに実践できるレシピ付き。著者が病院長と、食生活と心のケアの専門家である事も安心できる。

発達障害に対する考え方:「クスリを使う前に」そして「すでにクスリを使っていても」出来ることがたくさんある。特に代謝に必要な栄養素に注目してビタミン・ミネラル・必須アミノ酸等を取り入れ、逆に代謝を阻害する4大要因を避ける事で、多くの発達障害が改善している。脳はダメージを受けても形を変えて回復する可塑性がある。適度な運動を取り入れ、相手を理解する・待つ・そっとする・責めない・理解しようとする姿勢も大切。

〇とても重要な食への取り組み:忙しくても、偏食でも取り組めるコト

『天然』のダシ(カツオ節・昆布・アゴ・煮干しなど)を使って料理に足すことで効率よくミネラル分を摂取出来る➡ミネラルの補給は発達障害だけでなく、低体温、ウツ症状、睡眠障害等の改善に有効。イワシの煮干しはかつお節よりカルシウムやマグネシウムが豊富。味覚障害でレトルト食品や、インスタントラーメンしか食べない子供でも、汁物の中に、天然のイワシの煮干し、かつお節、昆布の粉末を気づかれないように加えていくと味覚が戻って食べられる物も増え、障害特性の軽減にもつながりやすい。

✖代謝を阻害して症状を悪化させる4大要因

①炎症:特に腸の炎症に気を付ける 腸の炎症は脳に影響しやすい

②有害物質:甘味料 小麦 乳製品 加工品 化学物質 カビ 農薬 アレルギー物質 等 

③栄養不足:特にマルチビタミン・ミネラルが不足しないように 葉酸はサプリより生の野菜からとるのがオススメ 

④ストレス:緊張、不安を軽減させる 合う療法を探す 発達が滞っている所への刺激 等

共働きをしているので、スーパーのお惣菜やお弁当のお世話になる事も多かったのですが、腸と脳の関係はとても強いと分かったので、思い切って天然だし、天然の味噌、醤油、塩、砂糖に換えてみました。アメリカ・カナダ産のパンや牛乳、スナック菓子を遠ざけて、なるべくナッツやプロテイン飲料を買うようにしています。息子が少しずつ人の話を聞けるようになってきたので効果を感じています。ただ、親の体力・気力・財力・時間には限りがあるし、反動が出ても良くないので、あまり無理せずマイペースで継続できたらと思っています。

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